内容情報
2021年に没後30年の節目を迎える笠松紫浪は、伊東深水、川瀬巴水らとともに鏑木清方門下で日本画を学び、生涯に渡り400点近くの木版画作品を遺しました。紫浪は大正8(1919)年頃より巴水らとともに渡邊版画店から数々の木版画作品を発表し、「新版画」運動の旗手の1人として注目を集めました。
また、戦後は京都の版元・芸艸堂から新版画を、さらに昭和30(1955)年頃からは自画・自刻・自摺の「創作版画」も手掛けるようになり、大正〜昭和に至る木版画の変遷を辿るうえで欠かすことのできない木版画家の1人です。
本書は、生涯にわたり木版画と向き合ってきた笠松紫浪の主要木版画作品を網羅した、作家初の決定版作品集となります。