内容情報
自然、貨幣、労働、食料、ケア、エネルギー、生命――
これらを不当に「安く」してきたのが、人類と資本主義の発展の歴史だった!
私たちに不可欠な7つの「モノ」はいかにして、「安く=チープ化」されてきたか、また、それらはいかなる連関性を持っているかを具体的に語りながら、資本主義が作り上げてきた世界の歴史を読み解き、現代にすでに始まった地球規模の危機に取り組む方途を示す。『肥満と飢餓』『値段と価値』などの著作で独自の視点から現代経済の足元に切り込んできたパテルと、「資本新世」を提唱し注目を集めるムーアがタッグを組んだ話題作、待望の邦訳!
[本書へのレビュー]
◆広範囲にわたる知識、全く異なる分野の物事を統合する見事な手腕。――「ガーディアン」
◆資本主義による500 年にわたる世界への植民地搾取の歴史について、学識に基づき、ときに先鋭的な、論争の書。――「ネイチャー」
◆今日の地球の危機を分析するための興味深いアプローチ(…)生態学的研究と世界史の概略を巧みにブレンドし、人類が、世界を資本主義にとって安泰な場所にするための戦略をどのように発明してきたかを解き明かしている。――「ライブラリー・ジャーナル」
【お詫びと訂正】
本書カバー(表1側ソデ)の内容紹介に誤りがございました。関係各位にお詫びするとともに、下記のように訂正いたします。
●後ろから2行目 [誤]「資本新生」→[正]「資本新世」