内容情報
日本の製造業においては、1980年代、TQC(total quality control)により高品質かつ低価格な製品が生み出されたことが世界を驚かせた。本書では、このTQCにならい、TQM(total quality management:総合的質経営)を医療界へ展開するうえでの考え方や実践してきたことを、詳細に解説している。
著者は外科医であり、病院長として組織を運営してきた実績があり、さらに医療の質向上活動(MQI:Medical Quality Improvement)を継続的に行ってきた人物である。本書では、多職種連携が必須の医療の現場における組織運営はどのように行われるべきか、問題解決はどのように進めていくべきか、など多くの医療機関が抱える課題について理論と実践に基づいて解説されている。病院長や病院理事長はもちろんのこと、多くの経営者や組織運営に関わる方々に読んでいただきたい内容である。