内容情報
建設産業は、社会の発展や生活の質の向上に欠かせない重要な役割を果たしています。しかし、いま深刻な人手不足に直面しており、特に若年層の就業者が減少し、業界全体の高齢化が進んでいます。原因の一つは、生産性の低さにあり、特に、複雑な重層構造がその背景にあると言われています。
建設産業における生産性向上のためには、建設プロジェクト内の情報共有が重要であり、デジタル技術の導入が求められています。特に、BIM(Building Information Modeling)は、建設産業に関わる全ての人々が情報を共有できるツールとして注目されています。しかし、BIMを含む建設DX(デジタルトランスフォーメーション)の推進は、建設産業の複雑な構造やITリテラシーの差異が障壁となっており、実現は容易ではありません。
本書では、建設産業の課題を再認識し、DXの本質的な課題について掘り下げています。各界の有識者との対談を通じて、建設産業の面白さと重要性、DXを進めることによって広がる可能性と魅力、将来性について伝えます。