内容情報
「商品価値の高いPB(プライベートブランド)を標準化された方法で開発すること」
「人的な生産性を向上させること」
2020年代、そして2030年代の小売業が描くべきビジョンはこの2つである。
本書では、「チェーンストア理論」をその起源にさかのぼって分かりやすく紐解き、
シアーズやダイエーといった国内外の幅広い事例をもとに反省点や課題を考察する。
その上で、ウォルマート、ユニクロ、ニトリなど、2020年代のビジョンを
体現している小売企業の経営戦略を分析し、他のチェーンストア企業でも
実践できるレベルに理論化、提案する。
「100万店の小売業の全社で読んでいただきたいと願っている」(著者)
「生き残る」のではなく、「勝ち残る」ための小売業の経営戦略を分かりやすい筆致で解説する、
チェーンストア経営の新しい教科書である。
チェーンストアは、そこで働くことで生産性の高い仕事ができ、
従業員の平均賃金もコストコのように高いものでなけれならない
この観点で経営されているチェーンストアは、ごく少数しか存在していません。
30年間の基本的な経営戦略に後退と停滞があったからです。
総消費額が伸びず、減ってきたから売上げは増えず、
人的な生産性も上がらなかったというのは経営者の言い訳です。
業界の総需要が金額でほぼ半分に減ってきた中で、
商品価値の高いPBの開発により売り上げを増やして人的生産性を高め、
高い賃金を払ってきた会社も存在しています(その2社がわが国ではユニクロとニトリでしょう)
ーーー本文より