翌日発送・私は本屋が好きでした/永江朗

出版社名:太郎次郎社
著者名:永江朗
発行年月:2019年12月
キーワード:ワタシ ワ ホンヤ ガ スキデシタ、ナガエ,アキラ
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内容情報
反日、卑劣、心がない。平気でウソをつき、そして儒教に支配された人びと。かかわるべきではないけれど、ギャフンと言わせて、黙らせないといけない。なぜなら○○人は世界から尊敬される国・日本の支配をひそかに進めているのだから。ああ〇〇人に生まれなくてよかったなあ……。



だれもが楽しみと知恵を求めて足を運べるはずの本屋にいつしか、だれかを拒絶するメッセージを発するコーナーが堂々とつくられるようになった。そしてそれはいま、当たりまえの風景になった──。



「ヘイト本」隆盛の理由を求めて書き手、出版社、取次、書店へ取材。そこから見えてきた核心は出版産業のしくみにあった。「ああいう本は問題だよね」「あれがダメならこれもダメなのでは」「読者のもとめに応じただけ」と、他人事のような批評に興じるだけで、無為無策のまま放置された「ヘイト本」の15年は書店・出版業界のなにを象徴し、日本社会になにをもたらすのか。



書店・出版業界の大半が見て見ぬふりでつくりあげてきた”憎悪の棚”を直視し、熱くもなければ、かっこよくもない、ごく”普通”で凡庸な人たちによる、書店と出版の仕事の実像を明らかにする。