内容情報
有機学校給食、ファーマーズマーケット、里山再生、都市農村交流、直接支払いと後継者育成。
ゆきすぎたグローバル化の反動として、地に足がついた幸せを求める多彩な運動が世界中で同時多発的に芽吹いている。
有機農業が環境とカラダにいいことはわかる。
しかし、慣行農業から転換すれば収量が落ちるのでは。
農家の高齢化が進み耕作放棄地も増えるなか、どこから手をつければいいのか。
微生物や生物多様性、発酵食品の大切さはわかるが総論はもういい。
理論から一歩踏み出し実際に社会実装するための具体策を知りたい――。
カラダや地球環境に望ましく、無農薬・無化学肥料で続けられるオーガニックのカラクリを腸内細菌や土壌微生物の重要性とともに各地で説く著者に寄せられるのはこんな言葉だ。
地域ごとに風土や文化が異なる以上、全国共通、世界共通で使える特効薬的農法はない。
しかし、「こうすればできるのか」という有益なヒントやコツは世界と日本の各地で蓄積されている。
本書では、ヨーロッパからアジア、そして日本国内各地の先駆的な取り組みから、地域再生のヒントを探っていく。