内容情報
◆小さな会社こそ、誇りを持って逸材を求めよう! 中小企業の経営者や採用担当者に向けて「会社の成長を託せる、生産性の高い応募者」を見きわめるための50の新常識を解説!!
本書が伝える「新常識」は、「人に向き合う人事」という概念が前提となっています。
「人に向き合う」というのは、「その人のことを知ろうとして、その人のことを一生懸命考え続ける」という極めて泥臭い取り組みであり、決して綺麗ごとではありません。
大変な熱量と集中力が必要とされ、中途半端な心持ちでできるものではないのです。
一方で、わが国には、人事の中に古い常識や通念が蔓延っており、それらが採用選考に臨もうとする経営者や採用関係者の前に立ちはだかって、人に向き合おうとするパワーを奪ってしまいます。
例えば、「小さな会社は優秀な人を採用できない」という、いまだに多くの日本人が心の奥底に秘める通念に縛られてしまった会社は、「では、優秀な人とはどんな人?」というテーマを突き詰めることもなく、応募者に一生懸命に向き合う気力や意欲を持てぬまま、妥協だらけの採用を繰り返して自ら成長を阻み続けることでしょう。
このように、現実とマッチしない概念にいつまでも縛り付けられて思考停止に陥ってしまったのでは、人に向き合えないどころか、採用選考という会社の命運を左右する取り組みの、正しいスタート地点に着くことさえ覚束なくなります。
そこで本書では、今も多くの人が信じる古い常識や通念のどこが物事の原理原則から外れているのかを、社会への忖度や妥協を挟むことなく、じっくりと掘り下げることにしました。
それらを一枚ずつ剥がし、合理的な正論に置き換えて並べた「50の新常識」は、「人に向き合う採用」に舵を切ろうとする方にとって、とても頼りになる羅針盤となるはずです。
「採用の悩み」には、「人を採れない」と「いい人を採れない」とがあります。後者で悩むすべての人に、この本を読んでいただきたいと思っています。そして、そのお悩みに対する答えが本書の中で必ず見つかるものと信じています。
------「はじめに」より
◆目次
第1章 採用選考の現場で起こっていること
第2章 人材採用に臨む人の正しい心構え
第3章 応募者の本質を見極める
第4章 小さな会社の頑張りどころ