内容情報
日本は今、地域医療の危機を迎えています。
2025年には、団塊の世代が後期高齢者となり、
認知症患者も大幅に増えることが予想されています。
さらに、医師の働き方改革の影響や、
医師自身の高齢化や継承者の不在などで、
開業医師が次々と閉院という決断を迫られています。
帝国データバンクが発表した
「医療機関の『休廃業・解散』動向調査(2023年度)」によれば、
2023年度の医療機関の休廃業・解散件数は、
前年度比37・1%増となる709件となりました。
これは調査を開始した2000年度以降、過去最多となります。
このままでは、近い将来、患者さんがかかりつけ医を
見つけられなくなり、地域医療が崩壊してしまうかもしれません。
この危機を乗り越えるために、私たちは何をすべきでしょうか?
本書では、「総合診療かかりつけ医」を増やすことを提案します。
「総合診療かかりつけ医」とは、診療科に関係なく、
どんな症状でも診る。いつでも診る。
そして患者さんの状態によっては大きな病院に紹介する。
かかりつけ医として責任を持って患者に寄り添う医師であり、
地域医療の頼れる存在です。
著者は、神奈川県綾瀬市で開業し、
地域住民の4割以上が来院するクリニックを運営しています。
著者の経験をふまえ、総合診療かかりつけ医の重要性、
クリニックを開業するためのノウハウ、
そして医療制度の改革について本書では解説します。
本書を読めば、総合診療かかりつけ医がなぜ必要なのか、
クリニックを開業するにはどうすればいいのか、
現状と課題、地域医療を守るために
私たちができることが見えてきます。
「いつでも、なんでも、だれでも まず診る」
著者が提唱するこの言葉を胸に、
地域医療の未来を考えていきましょう。
【目次】
序章 日本の地域医療が危ない!
第1章 かかりつけ医が日本で広がらない現状
第2章 医療崩壊を救う「総合診療かかりつけ医」
第3章 私が「総合診療かかりつけ医」になるまで
第4章 総合診療かかりつけ医を目指してください
第5章 若い医師の開業を後押しする教育、政策