内容情報
医療・社会福祉の領域で求められる水準を達成するには,変化の実装が必要になる。組織や従業員が成長し,実力を発揮して成功を収められるように手助けすることは,組織のリーダーにとって最も重要な役割の一つと言える。
動機づけ面接(MI)は,他者の変化への動機を促進する対人援助の技法であり,近年,組織への活用に関心が高まっている。本書では,MIの原理と,従業員の成長や組織の重要な変化を助けるためのMIの活用法について解説する。
MIは変化そのものを目的としない。変化を強要せず,協調的な対話と特徴的な4つのプロセスを通じて,行き詰まっている従業員や組織の問題を解決する。重要なのは,相手に変化を検討する理由を与え,変化が可能であると信じる心を強化し,どう変化するかについてともに探求することである。
本書は,組織において他者の成長や変化をサポートする役割を担う,あらゆる層のリーダーにとって役に立つ実践的な書である。