認知コミュニケーション障害の理解と評価・訓練/中村光(言語聴覚士)

出版社名:協同医書出版社
著者名:中村光(言語聴覚士)、飯干紀代子、植谷利英
発行年月:2025年07月
キーワード:ニンチ コミュケーション ショウガイ ノ リカイ ト ヒョウカ クンレン、ナカムラ,ヒカル、イイボシ,キヨコ、ウエタニ,リエ
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内容情報
★第26回日本言語聴覚学会 in 山形(2025年)の書籍販売において、売り上げ【第1位】に輝きました!

−高次脳機能障害はコミュニケーションに影響を与える−

 会話の辻褄が合わないけど……失語?
 話しかけても無表情で最低限の応答で終わって、プロソディが平板だけど……うつ?元の性格?
 −それは、もしかしたら認知コミュニケーション障害かもしれません。

◆本邦初!患者の理解や訓練に困っている臨床家のための、認知コミュニケーション障害の実践書。

認知コミュニケーション障害とは、「後天性脳損傷に伴う、認知機能障害が背景にあると考えられる、非失語性のコミュニケーション障害の総称」(本文より)です。脳血管疾患や脳腫瘍などの局所性の脳損傷、外傷性脳損傷や低酸素脳症、脳炎などのびまん性の脳損傷のどちらでも出現します。
本書は、病態や原因疾患、評価と訓練の方法について包括的に解説する初めての書籍です。

臨床では、「失語はないが(または軽いが)コミュニケーションに顕著な問題がある人」を多く経験し、戸惑います。
「どのような理論的枠組みで捉え理解したらよいのか」「どのような方法でその問題を定量的に評価したらよいのか」「どのように介入したらその問題を少しでも軽減することができるのか」...
概念・評価に加え、注意・記憶・遂行機能に焦点を当てた訓練、コミュニケーション障害への直接的な訓練法も紹介。わが国で初めて技法を体系的に解説し、実用的かつ学術的でやさしく、分かりやすく読める1冊になっています。

この障害は右半球損傷の約半数、外傷性脳損傷の大多数に認められるという報告もあります。
注意・記憶・遂行機能障害などにより、情報に気づきにくい、経験に照合できない、統合できないために思いを伝えられない、相手の意図を推論できないなど、社会的なコミュニケーション障害が特徴です。日常生活に大きな影響を及ぼすため、言語聴覚士が中心になって関わるべき問題です。
また、認知コミュニケーション障害の概念の誕生背景には、認知機能に対する理解の進歩があり、高次脳機能障害患者に関わるすべての医師、リハビリ専門職、研究者にとっても必読の内容です。
脳損傷後の患者さんのコミュニケーションの問題を少しでも改善するために知識や技術をアップデートし、専門性を発揮しましょう。


◎中村 光 先生(編著者)から皆さまへ
認知コミュニケーション障害(後天性脳損傷に伴う、認知機能障害が背景にあると考えられる、非失語性のコミュニケーション障害の総称)について、その概要、症状・病態と原因疾患、評価と訓練・介入の方法について、包括的に解説した日本で初めての書籍です。
脳損傷に伴うコミュニケーション障害への理解を深め、専門的な支援を提供するためにご利用ください。