内容情報
世界の建築・都市空間について、「視覚」、「聴覚」、「触覚」、「嗅覚」、「味覚」という五つの感覚ごとに102の事例を当てはめ、さらには一つの感覚では語れない32の事例を「時間」と「多様な感覚」とに分類し特徴的なカラー写真とともに紹介する。実際に現地に訪れた執筆者らの感覚を通して得られたさまざまな情報を伝えることによって、空間の魅力が味わえるとともに、今後の建築・都市空間の研究や設計・計画の手がかりともなる一冊である。本書は、1998年に刊行した『空間体験 - 世界の建築・都市デザイン』が感覚体験であるという原点に帰り、人間の感覚という視点から編集したもので、巻末には「感覚論に影響を与えた人々」14人を収録した。