内容情報
1.博物館資料保存論について 2.日本における文化財保護の展開 3.博物館資料の保存環境 4.博物館のIPM:総合的有害生物管理 5.博物館資料の収蔵方法 6.学校施設を利用した収蔵庫 7.博物館資料の科学調査 8.文化財の保存修復 9.文化財の保存修復で使用される材料 10.大規模自然災害と博物館 11.被災した文化財の再生 12.博物館の防災 13.環境保全と博物館の社会的役割 14.展示場における博物館資料の保存 15.博物館資料の保存と活用
博物館は文化の集積庫であり、博物館に収蔵される博物館資料は、人類共通の財産として、現代を生きる人びとがより健全で豊かな社会を構築するための重要な資源であるとともに、教材である。そして、次世代の人びとが現在と同様に博物館資料を活用できるよう、しっかりと保存し、継承していくための環境を整えなければならない。
博物館資料保存論では、こうした博物館資料の保存・活用・継承のプロセスについて、さまざまな博物館における資料保存の活動事例を通して、その理念を理解し、必要な知識や技術について学ぶ。