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「骨に異常はないので、痛み止めと湿布で様子を見ましょう」
身体が痛くて整形外科医に診てもらい、このように言われたことがある人は多いのではないでしょうか。もちろん、その見立て通りに様子を見て、痛みが引いていくこともあるでしょう。
しかし、長引く痛みをマッサージや整骨院、鍼灸院などに通ってもいっこうに良くならず、藁にもすがる思いで整形外科を訪れた患者さんに対しても、このように伝えている整形外科がとても多いと感じています。
患者さんは、もっと詳しい説明や自分の症状に合った治療法を聞きたいはずです。
患者さんは身体の痛みや不調で深く悩んでいるのです。それなのに、その悩みを解決する治療をしないで、骨に異常がないからといって、痛み止めや湿布で誤魔化し、そのまま帰らせてしまって果たしていいのでしょうか?
この状態は、決して『患者さんファースト』な医療体制とは言えません。
本来、医療とは患者さんファーストで、患者さんが困っている症状を解決するのが中心的な役割のはずです。他の診療科と比べても整形外科は残念なことに、患者さんファーストに立っていない体制をとっている病院が多いと感じています。