内容情報
もう「昭和史」を読んでしまったあなたにも。
まだ「昭和史」を読んだことのないあなたにも――。
今からでも遅くない!半藤昭和史をより深く学ぶためのナビゲート
敗戦から76年。年々戦争体験者が少なくなっていく中、半藤一利氏は、学校の授業で学べない近現代史の“空白”部分を、ふつうの人びとにもわかりやすく解説するアウトリーチ活動を続けてきた。とりわけ『昭和史1926?1945』は、戦前の日本がどんな経緯を辿って戦争に突入し敗戦を迎えたのかを、語りおろしでわかりやすく後世に伝える快著で、多くの読者を得た。
本書はその『昭和史 1926?1945』が書かれて以降、現在までに判明した新しい事実(おもに米英の情報公開制度による)や、半藤氏が説明を省いた部分などを改めて補完しつつ、テキストを地図や写真、チャート図で見える化した副読本である。ぜひ傍らに置いて、『昭和史 1926?1945』の理解を深める一助にしていただきたい。
<目次>
目次
4 日露戦争 ?昭和史へのステップ
8 軍閥割拠 ?“赤い夕陽の満州” 前日譚
10 張作霖爆殺 ?“陰謀”で幕開けした昭和
12 君側の奸 ?天皇とその周辺
16 石原莞爾と関東軍
18 煽る新聞、踊る国民 ?戦時ムードは誰がつくったのか
20 満州事変 ?ダメな昭和の始まり
22 上海事変 ?強まる日本への反発
24 満州国建国
26 満州国の実態
28 “栄光ある孤立”へと突き進む
30 海軍軍縮 ?そして五・一五事件へ
34 陸軍の派閥
36 二・二六事件 ?「昭和維新」の夢
40 盧溝橋事件 ?始まりは謎の銃撃から
42 日中戦争 ?泥沼化する戦い
44 ヒトラーとスターリン
46 ノモンハンの悲劇
50 三国同盟 ?軍事国家への道
52 北部仏印進駐
53 [コラム]敵性用語って何?
54 アメリカ ?ルーズベルトの苦悩
57 [コラム]こんなに違う、ドイツと日本の兵器・作戦の考え方
58 1941(昭和16)年 陸軍の戦力
60 1941(昭和16)年 海軍の戦力
62 南部仏印進駐
64 4つの御前会議と天皇の蹉跌
66 真珠湾作戦 ?ニイタカヤマノボレ 一二〇八
68 大東亜共栄圏
70 ミッドウェー作戦
72 ガダルカナル ?奪取さる
74 インパール作戦
76 サイパン ?本土空襲への道
78 特別攻撃隊
80 地図で見る日本の損失
88 OKINAWA
90 終戦へのカウントダウン
92 日本のいちばん長い日
94 攻撃を続けるソ連軍