影の日本史にせまる/嵐山光三郎

出版社名:平凡社
著者名:嵐山光三郎、磯田道史
シリーズ名:平凡社新書
発行年月:2025年05月
キーワード:カゲ ノ ニホンシ ニ セマル、アラシヤマ,コウザブロウ、イソダ,ミチフミ
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内容情報
【概要】
正攻法の歴史学だけでは日本史は語れない──。西行や連歌師たち、そして芭蕉はただの文学者ではなく諜報活動家や「戦争広告代理店」としての顔も持っていた。平安時代から江戸時代に至る六〇〇年にわたる歴史を「男色」「隠密」「見立て」のキーワードで読み解き、偉人たちの真実に迫る、刺激に満ちた日本史/文学史談義。文学と権力が交錯する日本史の影に生きた「聖人」たちの本当の姿を語り尽くす!

正攻法の歴史学は、古文書などの一次史料で丹念に史実を調べる。しかし、このまともな方法の歴史学だけでは、日本史は読み解けない。(中略)彼らには、権力の影に生きていた顔がある。たとえば、西行は、北面の武士の出身であり、いまでいえば特殊部隊員のような卓抜した戦闘能力と知性をもっていた。そういう男が乱世に入った日本を旅していた。旅をすれば、自然に情報も入ってくる。ここでは、漂泊した歌人・連歌師・俳諧師の影の顔をみたい。これまで文学史が恐くていえなかったような内容も踏み込んで語りたい。彼が生きた時代状況を歴史学的に説明しながら推理していきたい。それに、うってつけの人物がいる。嵐山光三郎さんである。──磯田道史 まえがき より


【目次】
まえがき 磯田道史

その一 西行とその時代
その二 連歌の流行と俳諧の誕生
その三 芭蕉とその時代

あとがき 嵐山光三郎
新書版あとがき──西行から芭蕉の迷路へ 嵐山光三郎

歌句索引