翌日発送・10人の思想家から学ぶ軍事戦略入門/石津朋之

出版社名:平凡社
著者名:石津朋之
シリーズ名:平凡社新書
発行年月:2025年02月
キーワード:ジュウニン ノ シソウカ カラ マナブ グンジ センリャク ニュウモン、イシズ,トモユキ
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内容情報
《概要》
人類の歴史は紛争と対立の歴史であり、戦争がない時代はほぼ皆無だといってもよい。そこで、なぜ戦争が起きたのか、戦勝国と敗戦国の分かれ目は何かなどの戦争の真相をつぶさに見つめてきたのは、軍事戦略家たちだ。彼らは多くの戦史や諸国の軍事制度の研究から、それぞれの軍事思想や戦略理論を確立し、発展させてきた。そしてそれらの学問的蓄積は、外交はもちろんのこと、経済や社会、科学・技術、はたまた文化面でも大きく貢献している。
軍事戦略の祖と称されるマキャベリ、近代軍事戦略の大家であるクラウゼヴィッツが著名な軍事戦略家として名高いが、近代国家成立前の概念であったため、どうしても古典の領域を超えない。そこで本書では、近代ヨーロッパ戦略思想史の礎を形成したクラウゼヴィッツから近代以降のヨーロッパに登場した10人の戦略思想家を紹介し、戦略思想史の系譜を綴った1冊とする。


《目次》
序章「戦争」を考える
第一章 カール・フォン・クラウゼヴィッツ──史上最高の戦略思想家
第二章 アントワーヌ・アンリ・ジョミニ──「軍事科学」として戦略、戦争を構築
第三章 フェルディナン・フォッシュ──戦争の原理及び原則の確立
第四章 エーリヒ・ルーデンドルフ──総力戦思想の提唱者
第五章 ハンス・デルブリュック──「近代軍事史」を確立
第六章 アルフレッド・セイヤー・マハン──海軍戦略の提唱者
第七章 ジウリオ・ドゥーエ──空軍戦略思想の創始者
第八章 バジル・ヘンリー・リデルハート──二〇世紀を代表する戦略思想家
第九章 バーナード・ブロディ──「核時代のクラウゼヴィッツ」
第一〇章 トマス・エドワード・ロレンス──「アラビアのロレンス」
むすびにかえて──「戦略」を考える


《著者紹介》
石津朋之(いしづともゆき)
戦争歴史家、防衛省防衛研究所戦史研究センター国際紛争史研究室主任研究官。専門は戦争学、平和学、戦略思想。著書に『戦争学原論』(筑摩選書)、『リデルハート──戦略家の生涯とリベラルな戦争観』(中公文庫)、『総力戦としての第二次世界大戦──勝敗を決めた西方戦線の激闘を分析』『軍事史としての第一次世界大戦──西部戦線の戦いとその戦略』(いずれも中央公論新社)などがある。