内容情報
武藤敬司、蝶野正洋、橋本真也――1988年7月、プエルトリコに3人の男が集まり、闘魂三銃士の結成がアナウンスされた。その後、彼らは新日本プロレスのマットで三者三葉の輝きを放ち、平成プロレス界を席巻していったのは周知のとおりだ。
あれから35年。今年2月21日、メジャー団体を渡り歩き、主要なベルトを総舐めにした武藤が東京ドームでついに引退の日を迎えた。
内藤哲也相手の引退試合後、武藤の「どうしてもやりたいことが1つある!」というマイクとともに、リングに呼び込まれたのが蝶野。観客のボルテージが最高潮に達する中、リングで2人が向き合う。武藤、蝶野、そして2005年7月、40歳の若さで急逝した橋本。ファンが青春時代に声をからしてその名を叫び、拳を突き上げて応援した闘魂三銃士が、あの日、令和のプロレス界に確かな輪郭をもって復活した。
ライバル心、同期愛、反発、嫉妬、裏切り、戦友意識……当事者、関係者が語る「35年目の闘魂三銃士」がここに――。
【収録インタビュー一覧】
武藤敬司「橋本と蝶野がいてくれたことで俺は幸せなプロレス人生を送れた」
蝶野正洋「『闘魂三銃士』と名付けられたことで上の世代を飛び越えて、俺たちが次の時代を任された」
AKIRA「大ケガがさせられた橋本真也は刺し違えてでもぶっ殺してやるって……」
鈴木みのる「闘魂三銃士世代の生き残りとしてこの世代のレスラーのすごさをこれからも俺が見せていきますよ」
橋本大地「プロレスラーはリングに上がったら奇跡が起きたかのように変わるんです」
橋本かずみ「今もこうして橋本のことが語られるのは武藤さんと蝶野さんが頑張ってくれてるから」
川田利明「武藤は『クセのあるフランス料理』、蝶野は『ナイフとフォークで食べる日本料理』、橋本は『叙々苑の鉄板で食べるスタミナ焼き』」
金沢克彦「多くの選手が望んだ“エース”は武藤で現場監督の長州の考えるトップは橋本」