内容情報
高カロリー、各種ビタミンやミネラルを持ち、健康機能性と美容効果も高いと言われる果実は、樹上で完熟させて収穫すれば輸入物に負けないおいしさに。苗木づくりから成木管理まで解説。販売事例や調理、利用も紹介。
アボカドの輸入量は近年、急激に増加している。これは、アボカドが日本人の嗜好にあうことや、果実がもつ健康機能性や美容効果が広く知られるようになったことによる。
国内消費は中米から届けられる輸入ものが中心だが、植物防疫上、輸入時に温熱、蒸熱あるいは薫蒸などの処理が必要なことや、輸送に時間がかかること、さらに未熟果で収穫されることが多いため、果実本来のおいしさが届けられていない。
そうしたなか、国産の完熟アボカドが食べたい、実際につくってみたいという問い合わせが増えている。
アボカドは熱帯果樹でありながら、ミカンが育つところなら露地栽培が可能である。本書は人気の熱帯果樹アボカドの苗木作りから成木管理、販売事例や調理までを紹介する。本邦初の栽培テキストである。
第1章 アボカドの魅力
第2章 アボカドとは
第3章 品種の特性と生かし方
第4章 苗木つくりから幼木期までの管理
第5章 成木園の管理ポイント
第6章 篤農家の経営事例
第7章 アボカドの調理、加工、利用法