内容情報
ものづくりにおいて、品質不良のほとんどが「ポカミス」によるもの。
「ポカミス」を根絶し、よいものづくりをするための
「管理」と「技術」の一体化について徹底解説!
ポカミスをなくし、不良発生を防止する具体策100のポイント
●「1個造り生産方式」にする
●加工と検査を1人で行なう
●容器や製品を重ねて置かない
●納期が異なる製品をまとめて作らない
●マーキングはチェックにならない
●「縦割り・縦持ち」レイアウトにする
●「もの」は4Sで置く
●作業は4定の基準で行なう
----- 著者からのメッセージ -----
初版が出版されてから10年近く経過しました。その間に社会の環境はデジタル化によって進歩し、ものよりも先に情報が目に入ってくるようになっています。しかしながら、ものづくりの現場は今でも人間の感覚に左右されるところが多いようです。
「ものづくりのよし悪しは、品質に現われる」といえます。そして、その品質不良のほとんどが、ポカミスによるものといっても過言ではないと思っています。
しかし現場で作業しているすべての人は、はじめから不良を作ろうなどと思ってはいません。良品100%をめざしていても、何らかの理由や原因で結果的に不良品という形になってしまうのです。
不良品を分析する一番の方法は、同じ不良を作ってみることなのですが、簡単ではありません。
不良として姿を現わすまでにたくさんの要因がからみ合っているので、再現することも、分析することもむずかしいのです。
しかし、むずかしいからといって、そのままにはできません。「安かろう悪かろう」の製品を生産していたら、メイドインジャパンのブランド価値は下がり、世界での競争力を失うことになってしまいます。(中略)
よいものづくりをするためには、「管理」と「技術」が1つにならないと、うまく進まないということです。
本書では、その堅苦しい方程式なるものを簡単に分解できるように、100項目に分けて解説しています。
一見、不良対策の本というより、改善の本ではないかと思えるかもしれません。しかし、不良を本気でゼロにするには、改善の技術を身につけたほうが早いのです。
----- 「まえがき」より抜粋 -----