翌日発送・「叱らない」が子どもを苦しめる/藪下遊

出版社名:筑摩書房
著者名:藪下遊、高坂康雅
シリーズ名:ちくまプリマー新書
発行年月:2024年02月
キーワード:シカラナイ ガ コドモ オ クルシメル、ヤブシタ,ユウ、コウサカ,ヤスマサ
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内容情報
叱られないのに、学校がつらい

「叱らない」教育に現役スクールカウンセラーが警鐘を鳴らす一冊。なぜ不登校やいじめなどの問題は絶えないのか。叱ること、押し返すことの意義を取り戻す。



現在、不登校状態の子どもは小中学校合わせて約三〇万人。これまでは「無理させず休ませる」支援が主流でしたが、それだけでは改善しない事例が増えてきていると、現役のスクールカウンセラーが警鐘を鳴らします。



*本文より一部抜粋*

カウンセリングで多くの家庭を見る中で「褒めて伸ばしている」つもりが、いつの間にか「子どもの問題を指摘しない」「ネガティブなところを示さない」という形に変質してしまっていることがあります。本来、「褒めて伸ばす」とは、「ネガティブな面は見せない」ということではないはずです。ポジティブなところだけを伝えて褒めるのに、ネガティブなところを無かったかのように振る舞うということは、子どもを根っこの部分では弱い存在だと見なしているのです。