内容情報
日本古来の神と大陸伝来の仏、両方の信仰を融合する神仏習合理論。前近代の宗教史的中核にして日本文化の基盤をなす世界観を読む。 解説 末木文美士
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日本古来の神々は仏が姿をとったものであるとする神仏習合の思想、本地垂迹説。しかしそれは、仏教と神道が融合したのみならず、道教・陰陽道・儒教など中国思想が流入し、さらに歴史的人物をも取り込んで、煩瑣な多神教的様相を呈するまでに発展したものである。この日本独自の世界観は、朝廷や貴族の政治理念に影響する一方で、庶民の日常生活にも浸透し、数々の文芸・美術作品を残した。前近代の宗教史的中核に位置し、日本文化の基盤へと広く深く根を張る世界観を総合的に読み解いた名著。
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日本の宗教史的中核に迫る
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