翌日発送・日本人無宗教説/藤原聖子

出版社名:筑摩書房
著者名:藤原聖子
シリーズ名:筑摩選書
発行年月:2023年05月
キーワード:ニホンジン ムシュウキョウセツ、フジワラ,サトコ
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内容情報
「日本人は無宗教だ」とする言説の明治以来の系譜をたどり、各時代の日本人のアイデンティティ意識の変遷を解明する。宗教意識を裏側から見る日本近現代宗教史。

「日本人は無宗教だ」とする言説は明治初期から、しかもreligionの訳語としての「宗教」という言葉が定着する前から存在していた。「日本人は無宗教だから、大切な〇〇が欠けている」という”欠落説”が主だったのが、一九六〇年代になると「日本人は実は無宗教ではない」「無宗教だと思っていたものは”日本教”のことだった」「自然と共生する独自の宗教伝統があるのだ」との説が拡大。言説分析の手法により、宗教をめぐる日本人のアイデンティティ意識の変遷を解明する、裏側から見た近現代宗教史。

【目次】
はじめに 藤原聖子
第一章 無宗教だと文明化に影響?――幕末〜明治期 木村悠之介
第二章 無宗教だと国力低下?――大正〜昭和初期 坪井俊樹
第三章 無宗教だと残虐に?――終戦直後〜1950年代 藤原聖子
第四章 実は無宗教ではない?――1960〜70年代 木村悠之介
第五章 「無宗教じゃないなら何?」から「私、宗教には関係ありません」に――1980〜90年代 和田理恵
第六章 「無宗教の方が平和」から「無宗教川柳」まで――2000〜2020年 稲村めぐみ
おわりに 藤原聖子