内容情報
鉄道員として約20年間走り続け、退職後は競馬の道へ──
読むたびにどこか懐かしい景色が見えてくる、鉄道マン回顧録。
近畿日本鉄道〈名張列車区〉にて駅員・車掌・運転士として41歳まで勤務した著者が体験した、鉄道業界のリアルな裏側とは。運転士の日常、現場の苦悩、思い出深いエピソードの数々を、ユーモアを交えて独自の視点でつづった一冊です。
鉄道業界のあるあるや、今では語れない秘話、さらには「鉄道員としての誇り」までを詰め込んだ本書は、鉄道ファンのみならず、昭和・平成の時代を生きたすべての読者に響くでしょう。
本書のタイトルにもある「マルにする」とは、鉄道業界での隠語。ミスやトラブルをうまく処理することを指します。しかし、本書で語られるエピソードは、決してマルにはならない、ありのままの鉄道人生。
かつての鉄道員たちの奮闘、そして時代とともに変わる鉄道業界の今──
気づけば、あなたも物語の中を旅しているかもしれません。