翌日発送・金枝篇 第8/ジェームズ・ジョージ
出版社名:国書刊行会
著者名:ジェームズ・ジョージ・フレイザー、神成利男、石塚正英
発行年月:2023年11月
キーワード:キンシヘン、フレイザー,ジェームズ・ジョージ、カンナリ,トシオ、イシズカ,マサヒデ
内容情報
世界各地の慣習・儀式・風俗をめぐり、呪術と宗教の起源をめぐる壮大な旅。本巻では、地上の生命を悩ますあらゆる災難から信仰者たちを解放する、スケープゴートとしての〈死にゆく神〉を取り上げる。石や棒、動物、人間への災厄の転移、身の回りに遍在する悪魔と様々な厄払い、悪魔祓い、魔女の追放、メキシコの人間供犠と神殺しから、ローマのサトゥルナリア祭と類似の祭典における無礼講と偽の王、キリストの十字架刑まで、 スケープゴートの慣習を神の犠牲へと純化する思考の錬金術。
【目次】
第一章 災厄の転移
1 非情の無生物への転移
2 石や棒への転移
3 動物への転移
4 人間への転移
5 ヨーロッパにおける災厄の転移
6 災厄の釘付け
第二章 悪魔の遍在
第三章 公的な厄払い
1 一時的な厄払い
2 定期的な厄払い
第四章 公的なスケープゴート
1 具現化された厄払い
2 物を媒介にした一時的な厄払い
3 物質的媒介による定期的な厄払い
第五章 一般的なスケープゴートについて
第六章 古代ギリシア・ローマにおける人間のスケープゴート
1 古代ローマにおける人間のスケープゴート
2 古代ギリシアにおける人間のスケープゴート
第七章 メキシコにおける神殺し
第八章 サトゥルナリア祭と類似の祭典
1 ローマのサトゥルナリア祭
2 〈豆の王〉と〈道化者の祭り〉
3 サトゥルナリア祭と四旬節
4 古代ギリシアのサトゥルナリア
5 西アジアのサトゥルナリア祭
6 結論
註 キリストの十字架刑
原註
余論
第六部解説
事項索引
地名索引
人名索引