内容情報
予言がはずれた後、教団はどうなったか。「認知的不協和の理論」を検証する社会心理学の古典に、釈徹宗氏による解説を付した新装版。
本書は予言を教義の中心におく宗教グループの布教活動に関する社会心理学的な実証研究である。著者たちは実際にこのグループに加わってその活動を追いかけ、予言がはずれた後、布教活動はかえって活発化するという逆説的な予測を検証した。私たちの日々の生活にも生じる認知的不協和とそれを解消するときに何が起きるのかを描き出す。
【原著】Festinger, L., Riecken, H. W., & Schachter, S., When Prophecy Fails: An account of a modern group that predicted the destruction of the world(University of Minnesota Press, 1956)