内容情報
本邦におけるベイルイン研究の第一人者が金融危機後に様変わりした巨大金融機関の 破綻処理の姿を徹底解明。はたして歴史は 繰り返すのか、それとも……
◆グローバル金融危機を受けた国際的な規制改革においては、公的資金による破綻金 融機関の救済(ベイルアウト)を避けるため、金融機関の株主や債権者の負担のもとで破綻処理を実現するための枠組み(ベイルイン)が整備されてきた。
◆本邦におけるベイルイン研究の第一人者が、「大きすぎてつぶせない」(Too Big to Fail)問題の解決に向けた、日米英欧における制度改革の経緯、その具体的な姿、個別金融機関の破綻処理戦略、各国の差異がどこにあるかを徹底解明。
◆初めてベイルインが適用されたスペインのバンコ・ポプラールの事例から、新しい破綻処理の実行上のネックを分析。金融機関に損失吸収・資本転換できる債務を事前準備させる規制(TLAC)を含めベイルインが日本で機能するための課題を指摘。