可換環論への招待/松岡直之

出版社名:共立出版
著者名:松岡直之
発行年月:2026年03月
キーワード:カカン カンロン エノ ショウタイ、マツオカ,ナオユキ
宅配受取について
本屋さんで商品を受け取りたい方は、こちらからご注文ください

内容情報
数値半群が導く可換環論の新たな入口
「数値半群」という具体的な構造を題材に、「可換環論」の基本概念を実践的に学ぶことを目指した専門書

数値半群は、整数の加法という素朴で基本的な操作から自然に定まる数学的対象であり、その構造の見通しのよさゆえに手に取って扱いやすく、直接的な観察や数あそびのような実験を通じて理解を深めることができる。

本書での可換環論の学びの特徴は、数値半群から自然に定まる環構造である数値半群環を、学習の中心に据えている点にある。
数値半群の数値的な振る舞いの多くが、そのまま数値半群環の構造に反映されるため、環に関する抽象的な専門用語を具体的な計算と照らし合わせて理解しやすいという利点がある。
その一方で、数値半群環は現代の可換環論研究で扱われる主要な対象のモデルケースとして扱われることも多く、数値半群環に対する理解から抽象的な理論へと発展される場面も珍しくない。すなわち、数値半群環は可換環論の学習と研究の両面において、非常に魅力的な素材といえる。

数値半群と数値半群環は、具体的な計算のしやすさと数学的な深さを併せもち、環論の基礎と研究の入口を同時に提示できる稀有な対象である。
本書は、その特性を最大限に活かし、読者が可換環論の学びと探究の双方に自然に歩み出せるよう、初歩的な概念の習得から具体的な研究テーマの一端に触れるまでの道筋を詰め込んだ一冊である。