内容情報
認知症の患者数は急増しており,今や認知症はだれもがなりうる病気といえます。
認知症は脳の病気です。認知症になると,記憶力や判断力といった知的能力が失われてしまい,日常生活全般に支障が出てしまいます。認知症の原因の約7割を占めるアルツハイマー病では,脳に“ゴミ”がたまることで,神経細胞が死んで脳が萎縮していきます。その兆候は,アルツハイマー病を発症する10〜20年ほど前からはじまっています。残念ながらアルツハイマー病を完治させる薬はまだありません。治療法や早期診断法を開発するために,現在さまざまな研究が進められています。
本書では,認知症の基本と,その予防法や治療法について,生徒と先生の対話を通してやさしく解説します。高齢化社会をむかえる今,認知症について,正しい理解を深めていきましょう。