翌日発送・(読んだふりしたけど)ぶっちゃけよく分からん、あの名作小説を面白く読む方法/三宅香帆

出版社名:笠間書院
著者名:三宅香帆
発行年月:2020年09月
キーワード:ヨンダ フリシタケド ブッチャケ ヨク ワカラン アノ メイサク ショウセツ オ オモシロク ヨム ホウホウ、ミヤケ,カホ
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内容情報
読んだほうがいいのは分かってる! わかってるけど読んでもよくわからない! だから読んだふりをしちゃうんだ!

夏目漱石、村上春樹、ドストエフスキー、三島由紀夫、カミュ……。

読んだふりしたくなる、だけど実はよくわからない小説の楽しく読む方法を、注目の若手書評家の著者が解説。

教養のために小説を読みたい。ちょっと面白そうな名作があるから読みたい。

映画の原作になった文学を読んでみよう……と思っても、「忙しい」とあとまわしにしがちな人や、もう読んだふりをしたくない人に、名作小説も古典小説も、ちょっと読み方を変えれば、面白くなる「読む技術」を著者が伝授します。



【目 次】

はじめに

目次

総 論

 1 なぜ小説はわかりづらいのか

 2 テーマとメタファー

 3 小説を読むうえでいちばん大切なこと

あの小説を誰よりも楽しく読む方法

 違和感から読んでいく 『若草物語』(ルイーザ・メイ・オルコット著)

 あらすじを先に読んでおく『カラマーゾフの兄弟』(ドストエフスキー著)

 タイトルに問いかける 『金閣寺』(三島由紀夫著)

 自然を楽しむ 『老人と海』(ヘミングウェイ著)

 前提を楽しむ 『吾輩は猫である』(夏目漱石著)

 多重人格になってみる 『キャッチャー・イン・ザ・ライ』(サリンジャー著)

 あえてさらっと書かれてあることを察する 『雪国』(川端康成著)

 翻訳は何冊か読み比べて好みにあったものを 『グレート・ギャツビー』(F・スコット・フィッツジェラルド著)

 作者の考え方をたのしむ『ペスト』(カミュ著)

 解説書をたくさん読んでみる『源氏物語』(紫式部著)

 小説のように短歌をたのしむ『サラダ記念日』(俵万智著)

 児童文学はストーリー以外を楽しめる『ピーターパンとウェンディ』(ジェームス・マシュー・バリー著)

 文章を楽しむ『羅生門』(芥川龍之介著)

 妄想をひろげる「眠り」(村上春樹著)

 小さな問いから、大きな問いへ結びつける「亜美ちゃんは美人」(綿矢りさ著)

 小さな問いから、大きな問いへ結びつける(応用編)「お父さんは心配なんだよ」(カフカ著)

 細部のこまかさをたのしむ『うたかたの日々』(ボリス・ヴィアン著)

 語り手を疑ってみる『ドグラ・マグラ』(夢野久作著)

 青年漫画だと思って長い海外文学を読む『ゴリオ爺さん』(バルザック著)

 型を知らないからこそ、面