内容情報
政府とアリババ、テンセントといった民間プラットフォーマーによる官民一体の「デジタル・社会ガバナンス」によってコロナ禍をいち早く乗り切った中国では、GDPが2020年にプラスに転じると同時に、急速に社会のデジタル実装が進展している。
デジタル人民元、デジタル消費券、健康コード、アント・グループ、ファーウェイ、バイトダンス――「コロナ後」に突き進むイノベーション駆動型国家の実像を第一人者が描く。
「いち早くコロナを抑え込んで経済成長がプラスに転じた中国は同年11月、「第14次5カ年計画と2035年までの長期目標」を発表した。この計画には『製造強国』『品質強国』『デジタル中国』といったキーワードが並び、『デジタル中国』建設を国家戦略として位置づける意欲的な内容が盛り込まれていた。」(本書「はじめに」から)
はじめに
第1章 デジタル経済が加速する「コロナ後」の中国
第2章 デジタル強国戦略の形成と発展
第3章 Tech or Fin ――岐路に立つアント・グループ
第4章 巨大プラットフォーマーの次の一手
第5章 米中対立で翻弄される華為技術(ファーウェイ)
第6章 バイトダンス(北京字節跳動科技)――破竹の勢いで成長する新星
第7章 デジタル人民元と未来の通貨競争
終章 中国とどう向き合っていくか?