内容情報
認知症の人と会話をする際に大切にしたいこと(心得)、認知症の人のケアで役立つ「聞き方・話し方」が習得できます。
なかなか起きられない、何日も着替えない、食事の途中で手が止まる、失禁、体や髪を洗いたがらない、「帰りたい」と言う、物を盗られたと思っている、歩き続ける、大きな声を出すなど、よくある事例をとりあげ、実際の会話をマンガやイラストを使いながら解説。お互いの気持ちが通じるように導いています。
本書で紹介するケアは、認知症ケアの基本といわれる「パーソン・センタード・ケア」の考えに基づいています。(1)その人の思いを聞く、(2)健康状態・生活歴などの情報を集める、(3)心理的に満たされていないこと(ニーズ)を見つける、という3ステップをふむことで、認知症の人の言動の理由がわかり、気持ちを理解することができ、いま必要なケアを見つけることができるでしょう。
うそをついたり、ごまかしたりせず、信頼関係を築くことで、ケアは確実に楽になっていきます。