内容情報
ネパール人仏画師、民俗学者、ロボットエンジニア、フランスから来た天才醸造家……国境、仕事の領域や農業界の常識など、いろんなボーダーを越えていく10人の物語です。
この本が、農業に携わる人たちのヒントや刺激になってほしい!
登場するネクストファーマーズを紹介!
静岡発:産地を循環する「やさいバス」で農産物の新しい物流を作り、本当の意味の地産地消と地域経済の活性化に挑むエムスクエアラボの加藤百合子さん。
茨城発:特殊な製法を導入して、素人集団で高機能トマトを量産。圧倒的なマーケティングと営業力で直販し、1億円の売り上げを目指すドロップファームの三浦綾佳さん。
沖縄発:薬剤と無縁の養鶏法を考案。地域の野菜農家にたい肥をシェアし、その野菜を買い取って卸売りも手掛けるみやぎ農園。その耕畜連携の循環型農業をブータンに輸出。
宮崎発:ソ連の火星探査計画から生まれた、家畜の排せつ物を食べ、飼料にも肥料にもなるスーパーイエバエ。これを使って食糧危機に立ち向かうムスカの串間充崇さん。
埼玉発:大学を中退して、食用バラ農家に就いたローズラボの田中綾華さん。バラを使った食品や化粧品を次々と開発し、就農から3年目にして売り上げが1億円を突破した。
富山発:ネパールで仏画師をしていたダルマ・ラマさん。日本人女性との結婚を機に来日し、縁あって富山の小松菜農家を継承。日本と母国をつなぐビジネスも始め、売り上げは継承前の2倍に。
茨城発:民俗学者として大学で教鞭をとる野口憲一さん。実家の野口農園で作るレンコンに自信を持ち、1本5000円で発売。今では国内外に顧客を持ち、売り上げは1億円を超える。
カンボジア発:内戦直後、国際協力で現地に渡った倉田浩伸さん。かつて世界一と評された胡椒が内戦で絶滅寸前と知り、自ら畑を買い取って復活に尽力。お土産として活路を見出す。
京都発:年間1500人の外国人旅行者が参加する茶園ツーリズムを生み出した京都おぶぶ茶苑の松本靖治さん。茶畑オーナー制度などユニークなアイデアで、茶業界に新風を吹き込む。
新潟発:フランスで天才と称されたナチュラルワインの醸造家・ジャンマルク・ブリニョさん。佐渡島に移住し、これまでにない発想で新たなワイン造りに挑む。
『農業新時代 ネクストファーマーズの挑戦』(4刷)に続く、新たな挑戦者たちの物語です。