内容情報
子ども・保育者・保護者が育ち合う記録作成
イタリアのレッジョ・エミリア市の子ども主体保育をはじめ、欧米では一人ひとりの子どもの学びや育ちを、記録としてファイルに綴じたり、グループの育ちをボードに掲示しています。これは「ポートフォリオ」「ドキュメンテーション」「ラーニングダイアリー」など、各国それぞれの名称で続けられ、日本でも、子ども理解、育ちのプロセスなどを共有しようと「ポートフォリオ」を始める園が増えています。
著者・立教女学院短期大学 森眞理准教授は、日本でレッジョ・エミリアの保育研究の第一人者であり、ニュージーランド、スウェーデン、イギリス、アメリカなど「ポートフォリオ」先進国の実践を研究し、日本での普及に尽力。静岡「えじり保育園」、鳥取「赤碕保育園」、千葉「和光保育園」と共に、ポートフォリオを園内研修や保護者との共育ちに生かし「子どもの育ちの可視化」を進めています。
本書は、ポートフォリオを各園での実践例をもとに、育ちをどう理解するかまで徹底紹介。始めたいと考えている保育者さん、保育記録をどう改良すべきかの参考書としても最適です。忙しい先輩達の時間のやりくりや写真、記事の扱い方、展示のアイデアまで網羅しています。
【編集担当からのおすすめ情報】
子どもたち一人ひとりの育ちがよくわかる「ポートフォリオ」の入門書です。保育記録を書くのは苦手、という方、保護者と育ちをどう共有すればいいの?と悩む前に、ぜひ手に取って始めましょう。学びや育ちの記録、と考えると敷居が高く感じますが、子どもの日々のつぶやきや子ども達同士のやりとりなどを丁寧に切り取っていくことで、確実に成長記録になっていきます。小学校への要録を書くときの訓練にもなりそうです。まずはスタートしてみませんか。