内容情報
通貨を通貨たらしめているものは何なのか? 国家の威信なのか、金(ゴールド)なのか、あるいは・・・。
脆弱な通貨の「正体」を見極めないまま、世界各国は莫大な財政赤字を積み上げ、金融政策を行っている。
通貨への信頼を損なうばかりの政策の、その行き詰まりの先に見えてくるのは自国優先の貿易戦争と恐慌。
それを避けるための処方箋とは? 世界経済が危険水域に近づくなかの必読の書!
【目次】
第1章 バラと通貨はどう違う?
第2章 嘆きの通貨、ドルの行方
第3章 ユーロ その混乱の源
第4章 「仮想通貨」の仮装を暴く
第5章 幻の通貨 バンコールが夢見たもの
第6章 人民元は誰のための通貨?
第7章 SDRのフワフワ感
第8章 隠れ基軸通貨「円」の本当の姿
【著者略歴】
浜 矩子(はま のりこ)
同志社大学大学院ビジネス研究科教授。1952年、東京都生まれ。三菱総合研究所ロンドン駐在員事務所長を経て、2002年より現職。
専門はマクロ経済分析、国際経済、国際金融。おもな著書に『中国経済 あやうい本質』『新・国富論』『洗脳された日本経済』など。