国産の魚はどこへ消えたか?/川本大吾

出版社名:講談社
著者名:川本大吾
シリーズ名:講談社+α新書
発行年月:2025年12月
キーワード:コクサン ノ サカナ ワ ドコヘ キエタカ、カワモト,ダイゴ
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内容情報
1980年代末まで世界一の漁業大国として、和の食文化を支えてきた日本の漁業。だが近年は漁獲量もベスト10圏外に落ち凋落著しい。なぜいまのような状況になっているのか。気候変動・乱獲などによる不漁、せっかくたくさん獲っても一般消費者の食卓まで届かない流通の問題、サーモン、サバをはじめ、海外からの輸入増大、後継者不足。日本の漁業の現在を長年の取材から明らかにしながら、これからの道を探る。

【目次】
第一章  減り続ける日本の魚
     〇漁業生産、過去最低を更新中〇世界は増加傾向だが天然魚は頭打ち〇日本漁業、水揚げ1位はマイワシetc. 
第二章  獲っても食べない国産魚
    〇今の魚の自給率は半分近く〇スーパーの台頭が魚離れの原因か〇マグロやアジの開きも安さ重視etc.
第三章  日本一の魚を食べない理由
     〇マイワシが魚の餌ではもったいない〇マイワシの流通阻む100グラムの壁〇職人からも調理が敬遠される           etc.
第四章  消費の主役は外国魚
     〇伝統・郷土料理にもノルウェー産〇ノルウェーに漁港がない理由〇アフリカ諸国で人気、日本産のサバetc.
第五章  秋の味覚はいつ復活するのか
     〇豊漁には程遠い推定資源量〇サンマ漁業関係者の苦境〇マグロ漁やイカ漁へ挑戦etc.
第六章  揺れ動く日本のマグロ事情
     〇「大間まぐろ」がほかの追随を許さない理由とは〇マグロ管理の甘さを露呈、国の対応急務etc.
第七章  強化される内外のマグロ管理
     〇日本周辺のマグロ、一時は最低水準に〇流通の主役・普及品のメバチマグロ
第八章  マグロ人気に陰り・サーモンが台頭
     〇当初は「日本では無理」と門前払い〇回転寿司やスーパーのマグロはおいしいかetc.
第九章  おいしいマグロが食べたい!
     〇冷凍マグロのおいしい解凍法とは〇血合いには赤身の100倍のセレノネインがetc.
第十章  大衆魚の利用が水産業復権のカギ
     〇獲れる魚を食べられるように〇小サバのうまい食べ方とは?etc.
第十一章 漁師の減少を食い止めよう
     〇10年前の3割減〇各地で続々、女性漁師が誕生etc.