認知症の人の気持ちと行動がわかる本/杉山孝博

出版社名:講談社
著者名:杉山孝博
シリーズ名:健康ライブラリー
発行年月:2025年04月
キーワード:ニンチショウ ノ ヒト ノ キモチ ト コウドウ ガ ワカル ホン、スギヤマ,タカヒロ
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内容情報
【寄り添い方と介護のコツが見えてくる!】
認知症の人に話が通じず、いくら教えてもダメ。「いいかげんにしろ!」と怒鳴ってしまう……。認知症が進むと、気持ちをうまく言葉にできなくなります。行動も不可解で、徘徊や火の不始末など、本人や周囲の人に危険が及ぶ行為もみられます。認知症の人がなにを考え、どのような気持ちでそのような不可解な行動をしているのか、わからない……。いくら親でも、これまで一緒にすんでいた配偶者でも、認知症の人の気持ちや行動が理解できないと混乱するだけです。まずは、認知症の人がすんでいる世界を理解しましょう。認知症の人にとっても、介護者にとっても、ラクな介護になるコツをお教えします。

【進行度と周囲の大変さは比例しない】
認知症は、もの忘れが多いという程度から、ほとんど寝たきりで人の顔も識別できなくなるまで、徐々に進んでいきます。本人も家族も、今の段階を知りたがりますが、認知症の進行度ははっきりと区分けできないのです。個人差も大きく、認知症のもとになる病気によっても違います。

進行度を知りたがるのは、今後、介護がより大変になるかどうかが心配だからでしょう。

ただ、介護は、初期だからラク、後期は大変というわけではありません。さまざまな問題行動も、それぞれ半年から1年ほどで収まっていくものです。むしろ、介護の大変さは、認知症の人の気持ちに寄り添えるかどうかに、大きくかかわっています。

【介護をラクにする4つのコツ】
1 ほめる・感謝する⇒「ありがとう」の言葉を忘れずに
2 同情する⇒あいづちをうちましょう
3 共感する⇒話の終わりに「よかったね」を
4 事実でなくても認める⇒思い込みをいったん受け入れて


【本書の内容構成】
巻頭 認知症の人がすんでいる世界を理解する
1 認知症になると起こること
2 不安に寄り添い、心配ごとには対策を
3 認知できなくても心は生きている
4 困った言動にも本人なりの思いがある
5 知識と情報が介護をラクにする