内容情報
臨床で起こる「なんでこんなことが!」という急変にはすべて理由がある!
予測とアセスメントのための集合知がここに誕生。
患者の命を守ってきた急変対応のスペシャリストらによる経験と知識が詰まった1冊から学ぶ。
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2000年以降、心肺蘇生のガイドラインを1つの契機に、世に急変マニュアルや急変対応は数多くみられるようになった。
ナースであれば知らない人はいない、と言われるキーワードの1つだろう。
それから20数年。
急変を冠にしたコンテンツは作られ続け、知識や技術、仕組みも伝わった。RRS、RRTの存在も救命を後押ししてくれている。
病院での急変はすでに対応できている、となることが期待されたが、現場レベルでいえば、急変が大きく減った感覚はないというのが実感だという。
むしろ、え、こんなことが、という急変はいまも起き続けている。
急性期のスペシャリストらが培ってきた経験値・集合知は、時にAIを超えて現場に還元される。
「なにかおかしい」「いつもと違う」という第六感を紐解くと、そこには必ずなにかの契機がある。
これらを言語化し、これからの世代に伝えていく、その使命をもった1冊である。
[目次]
第1章 意識状態の変化に伴う急変
つじつまの合わない会話や危険行動がある
「何か変」「いつもと違う」という漠然とした訴え
など
第2章 治療経過中の急変
起坐呼吸で、動くと苦しい
肩、顎・歯の痛みが続き血圧が低下
など
第3章 術衣後経過中の急変
術後に呼吸回数が増加している
整形外科手術後の初めての離床
など
第4章 ケア・処置中の急変
繰り返された血圧の低下と上昇
患者が極度に緊張している
など
第5章 移動・搬送中の急変
呼吸状態の悪い患者がトイレから出てこない
体位変換時に呼吸状態が悪化
など