翌日発送・怪と幽 vol.015/京極夏彦
出版社名:KADOKAWA
著者名:京極夏彦、有栖川有栖、恒川光太郎
シリーズ名:カドカワムック
発行年月:2023年12月
キーワード:カイ ト ユウ、キョウゴク,ナツヒコ、アリスガワ,アリス、ツネカワ,コウタロウ
内容情報
「怪と幽」15号の特集は「怪と湯」!
世界有数の火山国である日本では、縄文時代から温泉が親しまれていたという。およそ名湯と呼ばれる古い温泉地には決まって開湯伝説があり、神々、鳥獣、名僧、そして異形なるモノが発見した霊泉は、時代を超えて人々を魅了し続けている。本来、湯治場は死に近い場所であり、信仰と深く結びつき、多様な文化を生んだ。『古事記』『日本書紀』、また諸国の「風土記」にも多くの記述があり、温泉は人のみならず神をも癒すものであった。ときに病を抱えた文豪を、傷を負った化け物を治癒している。霊力を宿した湯に解きほぐされた心身は、あの世とこの世の境界をたゆたう。怪しくゆらめく湯けむりの向こうは地獄か極楽か――。