翌日発送・満映秘史 栄華、崩壊、中国映画草創/石井妙子

出版社名:KADOKAWA
著者名:石井妙子、岸富美子
シリーズ名:角川新書
発行年月:2022年07月
キーワード:マンエイ ヒシ エイガ ホウカイ チュウゴク エイガ ソウソウ、イシイ,タエコ、キシ,フミコ
宅配受取について
本屋さんで商品を受け取りたい方は、こちらからご注文ください

内容情報
社史すら存在しない封印史
満洲崩壊後、いったい何が起きたのか?
最後の満映社員が遺した衝撃の「事実」の数々。

中華人民共和国第一作の映画スタッフは日本人だった。
甘粕正彦が君臨し、李香蘭が花開いた国策映画会社・満洲映画協会。その実態、特に満洲崩壊後の軌跡は知られていない。
内田吐夢監督や元社員が詳細を話してこなかったからだ。
原節子主演の日独合作映画『新しき土』に参加後、満映に入社し、敗戦後は中国映画の草創を支えた映画編集者、岸富美子。
最後の証言者の氏が遺した秘史の数々!
■「精簡」(精兵簡政、人員整理の意)に仲間を追いやった日本人は最後までその非を認めなかった
■中国、北朝鮮の映画人を教育したのは元満映社員だった
■日本映画界は東北電影製片廠(旧満映)社員だった人にアカとレッテルを貼り、復職を妨害した
■一億五千万の中国人がみた『白毛女』の編集者は岸富美子
■甘粕の自死は責任からの逃避に過ぎない

※本書は2015年8月に文藝春秋社より刊行された『満映とわたし』を改題の上、加筆修正して刊行したものです。

【目次】
まえがき
序 章 出会い
第一章  映画界に引き寄せられた兄たち
第二章  第一映画社--伊藤大輔と溝口健二
第三章 『新しき土』と女性編集者アリスさん
第四章  満映入社、中国へ
第五章  甘粕理事長と満映の日々
第六章  玉砕直前の結婚式
第七章  甘粕自決、ソ連軍侵攻
第八章  国共内戦の最中、鶴崗へ
第九章  「学習会」と「精簡」
第十章  映画人、炭鉱で働く
第十一章 北朝鮮からの誘い
第十二章 国民的映画『白毛女』
第十三章 満映の技術は中国に受け継がれた
第十四章 十四年ぶりの祖国
終 章 日中満映社員たちの戦後
あとがき
主要参考文献一覧