内容情報
生誕200年を迎え、進化を続けるブルックナー。目下、国際ブルックナー協会による、最新の研究を反映させた「新ブルックナー全集」の刊行が進行中で、新たな楽譜が生まれ続ける。最前線で研究にあたる校訂者、新たな楽譜で演奏を行なう指揮者へのインタヴューなどの最新情報を掲載。交響曲全曲に関して、主な版の情報を一挙にまとめた「稿/版コンプリートガイド」も収載し、現在のブルックナー演奏により深くアクセスできるようにした。
またこの半世紀でブルックナーの存在感は増し、演奏頻度は急上昇。その演奏史やブルックナー受容をディスク中心に見ていく。歴史的な名演としていまだ根強いファンを持つチェリビダッケ、朝比奈隆、ヴァントを改めて検証。そのほか演奏の変遷をたどり最新の傾向までを追跡して、新たな作曲家像も浮かび上がらせる。