米ぬかの効用はこんなにある 米ぬかに含まれる栄養成分は、体にさまざまな好影響をおよぼします。 米ぬかの成分
フィチン酸" 抗がん作用・抗腫瘍作用、尿路結石や腎結石の予防、歯垢形成抑制。 イノシトール 脂肪肝や高脂血症セロトニン異常に起因するうつ病、パニック障害、強迫神経症に有効とされる研究結果もある。 フェルラ酸 米糠に特有である。紫外線吸収、酸化防止機能があり、食品や化粧品に用いられる。 γ-オリザノール 米糠に特有である。コレステロールの吸収を抑える作用、更年期障害などの不定愁訴に効用があるとして医薬品として用いられる。また、紫外線防止のために化粧品に用いられる。 食物繊維、ビタミンB1、ビタミンB6、ビタミンE,ミネラル、鉄,マグネシウム,マンガン (1)便通が良くなり、便の量も増える 米ぬかを食べ始めたためにあらわれる変化の中で最も大きいのが、便通が良くなることです。 人によっては1日に2〜3回トイレに行くこともありますが、これは下痢ではありません。 米ぬかに含まれるダイエタリー・ファイバーが、腸の中をせっせと掃除している為に起こった現象です。 本来ならば、1日3食とれば3回排便するのが理想です。 腸内に便がとどまる時間が長くなればなるほど有害物質が発生しやすくなり、ガンなどの病気の要因になることがあるからです。 どちらかというと、日本人は大腸がんにかかりにくいといわれていましたが、食生活の欧米化に伴って、最近は大腸がん発生率が増えてきているといいます。 欧米人の食事は脂肪分が多く、ダイエタリー・ファイバーが少ない傾向にあります。 そのため、欧米人には便秘人が多いのですがそのことと大腸ガンの発生とは密接な関係にあります。 便秘して、腸内に便が長時間とどまっている間に、腐敗菌や発ガン性物質が発生し、 腸の壁が悪い影響を受けるからです。その点、米ぬかを食べてダイエタリー・ファイバーを摂取することは、大腸ガンの予防に役立つわけです。 (2)コレストロール値が下がる ダイエタリー・ファイバーには、コレステロールが体内に吸収されるのを防ぎ、血中のコレステロール値を下げる働きがあります。 コレステロールが脳卒中、心筋梗塞、動脈硬化、肥満などさまざまな成人病のもとになっていることは、よく知られていることです。 コレステロールと一言でいっても、すべてが悪者というわけではなく、中にはいい作用をするものもあります。 ところが、ダイエタリーファイバーには、悪者コレステロールだけを低下させる素晴らしい働きがあります。 ダイエタリーファイバーが豊富な米ぬかは、まさに理想的なコレステロール対応食といえるでしょう。 (3)肥満の解消 コレステロール値が下がり、便秘が解消されるだけで、肥満はかなり改善することができます。 また、米ぬかに含まれるダイエタリーファイバーは、消化吸収されずにそのまま排出されますが、このときに余分な栄養分も一緒に排出することがあります。 動物性たんぱく質や脂肪などを過剰に摂取しがちな人にとっては、好都合です。 そのうえ、米ぬか食による良い兆候が出始める頃になると、食べ物の好みにも少しづつ変化が見え始めることがあります。 脂っこい物や甘い物を以前ほど必要としなくなったり、食べすぎがなくなるのです。 これは、特に玄米を食べたときに見られることなのですが、米ぬかでも同じような傾向が見られるようです。 これは、食後の腹持ちが良くなるためです。 このような状態になれば、肥満はドンドン解消されていきます。 |