【2025年 課題図書 小学校低学年の部】ぼくのねこ ポー / 岩瀬 成子

【課題図書2025】

放課後クラブが終わった学校からの帰り道。白い家の近くでねこを見つけた。

つれて帰りたいなと思ったけれど、お母さんは「だめ」っていうかもしれない。
そのとき、ぽつっとぼくの首に雨があたった。雨がふりだしたら、ねこがびしょぬれになってしまうと思って、家につれて帰った。

お母さんは「すてねこなら飼ってもいいけど」といって、ねこに心当たりがないか白い家の近くにたずねにいった。
でも、誰もねこのことは知らなかった。ぼくは、ねこに「ポー」という名前をつけた。

ぼくのクラスに森あつしくんという子が転校してきた。
森くんと仲良くなって話していると、「家族は両親と妹と、それからねこ」といった。
そして森くんは、「だけど、ねこがね、いなくなっちゃったんだよ」とつらそうな顔をした。
ぼくはなんだかむねが急にドキドキしはじめた。
「しんぱいだね」といったけど、どんなねこ?とは聞かなかった。どんなねこか、知りたくなかった……。

少年の心の機微を丁寧な筆致で描いた幼年童話です。
著者:岩瀬 成子
絵:松成 真理子
発行:PHP研究所
サイズ:A5判 縦216mm 横154mm 厚さ12mm 重さ 301g
ページ数:80ページ
定価1,300 円+税 1,430 円(税込)

【著者プロフィール】
岩瀬 成子 (イワセ ジョウコ) (著)
1950年、山口県に生まれる。
『「うそじゃないよ」と谷川くんはいった』(PHP研究所)で小学館文学賞と産経児童出版文化賞、『あたらしい子がきて』(岩崎書店)で野間児童文芸賞、『きみは知らないほうがいい』(文研出版)で産経児童出版文化賞大賞、『わたしのあのこ あのこのわたし』(PHP研究所)で児童福祉文化賞出版物部門を受賞。
その他の作品に、『地図を広げて』(偕成社)、『もうひとつの曲がり角』(講談社)などがある。

松成 真理子 (イワセ ジョウコ) (絵)
1959年生まれ。イラストレーター、絵本作家。
『まいごのどんぐり』(童心社)で児童文芸新人賞、『さくらの谷』(文・富安陽子/偕成社)で講談社絵本賞、紙芝居『うぐいすのホー』(童心社)で五山賞奨励賞を受賞。
絵本の作品に、『じいじのさくら山』(白泉社)、『ぼくのくつ』(ひさかたチャイルド)、『たなばたまつり』『きんぎょすくいめいじん』(以上、講談社)などがある。

この商品は、店頭併売商品のため、在庫がない場合がございます。
在庫状況、納期はご注文後、メールにてご案内いたします。
また、掲載開始から時間の経過によって掲載画像と帯が異なる場合や、傷や汚れが発生している可能性もございます。ご了承ください。
商品の返品及び交換は承っておりません。但し、商品の欠陥や不良など当社原因による場合には、返品・交換を承ります。