■してはいけないこと
(守らないと現在の症状が悪化したり,副作用が起こりやすくなります)
1.次の部位には使用しないでください
(1)水痘(水ぼうそう),みずむし・たむし等又は化膿している患部。
(2)創傷面,目の周囲,粘膜等。
2.ステロイド成分を含んでいるため,同じ部位に長期連用しないでください(目安として顔面で2週間以内,その他の部位で4週間以内)
特に顔面の広範囲に続けて長く使用すると赤ら顔のようになることがあります。
■相談すること
1.次の人は使用前に医師又は薬剤師に相談してください
(1)医師の治療を受けている人。
(2)本人又は家族がアレルギー体質の人。
(3)薬や化粧品等によりアレルギー症状(発疹・発赤,かゆみ,かぶれ等)を起こしたことがある人。
(4)患部が広範囲の人。
(5)湿潤やただれのひどい人。
2.次の場合は,直ちに使用を中止し,この説明文書をもって医師又は薬剤師に相談してください
(1)使用後,次の症状があらわれた場合。
[関係部位:症状]
皮ふ:発疹・発赤,かゆみ,はれ
患部:みずむし・たむし等の白せん症,にきび,化膿症状,持続的な刺激感
(2)5〜6日間使用しても症状がよくならない場合。
(1)小児の手のとどかない所に保管してください。
(2)高温をさけ,直射日光の当たらない涼しい所に密栓して保管してください。
(3)他の容器に入れかえないでください。(誤用の原因になったり品質が変わります。)
(4)火気に近づけないでください。
(5)液がたれないように注意して使用してください。
(6)次の物には付着しないように注意してください。(変質する場合があります。)
床や家具などの塗装面,メガネ,時計,アクセサリー類,プラスチック類,化繊製品,皮革製品等。
(7)使用期限(ケース底面及び容器底面に西暦年と月を記載)をすぎた製品は使用しないでください。
使用期限内であっても,品質保持の点から開封後はなるべく早く使用してください。
(8)液もれを防ぐためキャップをしっかり閉めてください。
その他
〈液体ムヒS2aに配合されているステロイド成分について〉
- 虫さされ,かゆみの治療には,かゆみをすみやかにしかもしっかりおさえ,掻きこわし等による悪化を防ぐことが重要です。ステロイド成分は,虫さされ等によるアレルギー性の炎症をおさえますので,主にかゆみの長期化と悪化の回避に有効にはたらきます。特に,ダニやノミなどによるかゆみには,ステロイド成分が適しています。
- ステロイド成分による副作用は,皮ふが薄い顔や首等にあらわれやすく,顔の場合は,お酒を飲んだ時のように赤ら顔になることがあります。これらは,主に長期継続使用した場合に発生します。
- 液体ムヒS2aに配合されているデキサメタゾン酢酸エステルは,作用緩和なステロイド成分ですので,虫さされ等小さな患部に短期間使用する場合には副作用はほとんどありません。同じ部位に継続して使う場合は,顔には2週間以内,その他の部位は4週間以内を目安にしてください。
- 早めに使って早めに治すことが,ステロイド成分配合剤の上手な使い方です。
容器の使用方法
(1)塗布部を患部に数回ゆっくり押し当て,ラバーに薬液を充分しみ込ませてください。(薬液が出にくい場合は,手の甲など肌の固いところに押し当ててください。)
(2)薬液がラバーに充分しみ込んだことを確認した後,患部に塗布してください。
○同じ部位に他の軟膏・クリーム剤を併用するとラバーを傷めることがあります。