
「フォスフォシデライト」。とても呼びにくい名前ですね…
この複雑な名前にもしっかりとした語源があります。
名前の由来はこの石に含まれる燐(りん)「phospho」と鉄「sideros」から来ています。そしてこの燐にはステキな語源があり、ギリシャ語で「光」を意味する「phos」、「運ぶもの」を意味する「phoros」。つまり「光を運ぶもの」という言葉から由来しているのです。
稀に、フォスフォシデライトに「光を運ぶもの」という意味があると説明されていることがありますが、正しくは、この石に含まれる燐の語源である為、若干の相違があります。
鉱物としては、バリサイトグループの一種に当たります。バリサイトがアルミニウムイオンを含むことで、緑色を発するのに対して、フォスフォシデライトは鉄イオンを含むことで紫色を発します。含まれる成分によって全く異なる色合いを持っていますが、どちらも優しい色合いが魅力的なパワーストーンです。