店長の声
石綿(アスベスト)による健康障害の予防対策として平成17年(2005年)に制定された石綿障害予防規則(※以下、「石綿則」)の改正が、2021年(令和3年)から3回に分けて、毎年、段階的に施行されております。
2021年レベル3建材も規制対象に追加、2022年アスベスト事前調査・報告の義務化に続き、2023年10月1日からは事前調査には専門の資格が必要となりました。
規定が厳格化され、罰則規定も追加されたことから、アスベスト対応掃除機についてのお問い合わせが年々増えております。
アスベスト清掃に使う掃除機には、「JIS Z8122の規格以上の性能を有したHEPAフィルター付き真空掃除機」であることが法令に定められています(大気汚染防止法施行規則第16条の13)が、当店ではこの基準を満たしている掃除機を2機種お取り扱いしていますので、それぞれの特徴を簡単にご説明いたします。
【GM80P HEPA】
4層フィルターかつ排気フィルター構造でクリーンルームでも使用できるほどの高いスペックを有する機種になります。
こちらの機種は、粉塵が目の粗いフィルター順に通るため粒径の大きい順から捕集されていき、最終段のHEPAフィルターには2μm未満の粉塵が0.15%程度しか到達しないことから、HEPAフィルターが詰まりにくく長持ちする構造になっています。
「排気のきれいさ」と「漏れに対する構造と対策」が最大の特徴で、作業者の健康を最優先する場合はこちらがおすすめです。
【GD930 S2 HEPA】
本体を円盤型にすることでHEPAフィルター面積(12000平方センチメートル)を広く確保できるため、フィルターが詰まりにくく、各所の嵌合(かんごう)部の漏れに対してもきちんと対策されている機種です。
ダストバッグが大容量なので作業効率もよく、ホースが切れた場合にその部分をカットしてジョイントをつなぎ直すことができるなど、作業者目線で設計されている、使いやすい機種になります。
アスベスト対策掃除機については、ブログでも詳しくご説明しています。
⇒「法改正でお問い合わせ急増!アスベスト対応掃除機の比較・選び方【石綿・危険粉じん対応機種】(外部リンク)