セーブル 白磁人形 恋愛教育 飾り物 ギリシャ神話 1997年復刻 フランス製 Sevres

フランスが誇るセーブル窯はポンパドール婦人の助力もあって、王立窯として発展を遂げました。1759年、王立セーブル製陶所となり、今もフランスの文化と美を伝える優れた陶磁器を生み出し続ける国立セーブル製陶所の歴史はここに始まります。セーブルの功績は、国家的使命ともいえるフランス独自の意匠を確立し、完成度の高い芸術作品を作り続けてきたことにあります。18世紀、セーブルは東洋芸術の様式をうけつぎながらも、当代一流の化学者、画家、彫刻家、金工家の参加によって独自の世界を創造しました。「王者の青」「ローズ・ポンパドール」と呼ばれるセーブルの色、華美で鮮麗な装飾、独特の風合を持つソフトペーストなど、他の追随を許さないセーブル芸術が、宮廷文化の中に華開いたのです。盛名を馳せたセーブルも、国窯という背景から生産は非常に限定され、世の人々の目に触れることはなく、「希少な陶磁器」と呼ばれました。今日に至っても、生産量は年間約6000ピースと限定され、そのほとんどがフランス国家のために作られます。この少量生産は、「最高の作品を作り出す」ための必然であり、その稀少性ゆえに、誇り高きセーブルの名声は一段と高まっています。
この作品はギリシャ神話のアドニス、彼自身が愛する術を教育する若い志願者を表しています。*一人目は肖像画の術を学んでいます。 何故ならいつも愛は愛される事の非常に貴い特性を見出そうと務めているからです。*二人目は韻文、又は散文を書く技に専念しています。 何故ならそれは上品な表現であるからそのように表現されるべきだからです。*三人目のいたずら娘は薔薇の花の下で愛の矢筒に入った矢を覆い隠しています。 何故ならその策略はおそらく欠くことのできないもので無上の喜びてあると同様、痛手でもあるからです。*四人目はどう言ってよいか知らなくてはならないと同時に書かなくてはならない賛辞の 言葉を巧みにひねり出しています。 何故なら何かにつけて自分の情熱を人に見せつけるのは良いことだからです。 花束、花冠、花飾りに寄せられた燃え盛る愛はいたるところにあるのですから。