植え付けは通年可能ですが落葉期の11月〜3月がより安心です。まだ小さい幼木は極寒期を避けて植え付けます。
ブルーベリーは酸性土壌でないと健康に生育しません。さらに乾燥が苦手なため、水はけと水もちの良い土壌を好みます。地植えの場合は堆肥と土壌を酸性に改良する「ピートモス(酸度未調整のもの)」を、掘り上げた土に混ぜて植え付けます。ピートモスは水をはじく性質があります。植え付けの半日から1日前に、ピートモスを入れたバケツに水を入れて、良く混ぜ合わせて水を吸わせてから使用すると良いです。ハイブッシュ系はpH4.3〜4.8前後になるように、ラビットアイ系はpH4.3〜pH5.3になるように調整しましょう。酸性度を確認する酸度測定キッドがあると便利です。植え付け間隔2m前後は離して植えます。
鉢植えの場合は、酸性に調整がされている専用土「ブルーベリーの土」を使用します。
ブルーベリーは乾燥が苦手で、水をよく欲しがります。地植えの場合は雨が当たるようなところであれば基本的に必要ありませんが、雨があまり降らない夏は水やりが必要です。鉢植えの場合は、鉢土の表面が乾いたら鉢底の穴から水が流れ出るくらいたっぷり与えます。特に夏季は水切れがないようよく観察し、場合によっては1日2回たっぷりと与えるようにします。株周りに敷き藁やバークチップなどのマルチング材を敷いて土を覆ってやると、乾燥防止にもなります。
肥料は、12〜2月ごろに寒肥として有機質肥料を、株元に数ヵ所穴を掘って埋めるように施します。また、3月と9月ごろに緩効性肥料を与えます。
落葉している12〜3月ごろに行います。植え付け1〜2年目の幼木は、なるべく体力を消耗させずに樹を大きくするために、枝の先端に付いた花芽を剪定して、果実を付けさせないようにします。3年目以降は収穫のために、勢いの強い元気な枝を残し、内向きに伸びた枝や弱い枝、根元から出ている枝を間引きます。長く伸びて花芽のついていない枝や花芽が少ない枝も、短く切り詰めることで枝が若返ります。
ほかの果樹と比較して病害虫の心配はほとんどありません。
梅雨の時期にうどん粉病が発生することがあるので、風通しの良いところで管理して防除します。またコガネムシの幼虫(ネキリムシ)が、根を食害して樹を枯らせてしまうことがあります。特に鉢植えの場合は注意が必要です。