●商品についてすかし百合 球根 (2球入り)
生産地: 北海道産
この球根は観賞用ですので、球根や葉、花を食べないようにしてください。
チウラム・チオファネートメチル、キャプタン処理済み
●品種の特徴切り花として人気の鮮やかな花色の品種です。6月頃に開花する早咲きタイプです。
品種名は不明です。
【日本の風土に合う百合の花】
ユリの語源は、風に吹かれて花がゆらゆらすることから「ユリ(揺り)」とする説のほか、鱗片が幾重にも重なり合う、「ユルミ(緩み)」、というように多くの説があります。ユリ属の学名リウム(Lilium)は、ラテン語に由来しケルト語では「リ=白い」からきています。
【百合の歴史】
日本の書物にゆりが現れるのは「古事記」(712年)が最初とされています。「万葉集」には、「筑波嶺のさ百合の花の夜床にも 愛しけ妹そ昼も愛しげ」と歌われており百合は1300年前の昔から人々に親しまれています。この万葉集に歌われた「さ百合」はヤマユリだといわれています。日本には多くのユリが自生していますがその主な種類はテッポウユリ、ササユリ、カノコユリ、ヤマユリの4系統に分けることができます。カサブランカを代表する大輪で華やかなオリエンタルハイブリッド系のユリは日本のゆりを交配・改良して生まれたもので栽培しやすく、ゆり人気のきっかけとなっています。現在一般的に市場に出回る園芸品種は、西洋で日本原産のゆりを交雑育種して育成されたものがほとんどです。
透百合は杯状の花を上向きに咲かせます。花弁の付け根がやや細く、間が透かして見えることから¥“すかし百合”と呼ばれます。香りはほとんどありません。花は他のユリの仲間よりもやや小さめ。アジアティック・ハイブリッドとも言われる系統です。
海岸や砂地、崖、岩場に自生しているので、ハマ百合や岩百合の別名があります。潮風に強いです。
学名 |
Lilium maculatum Thunb. ユリ科 ユリ属 |
別名 |
浜百合(ハマユリ)、イワユリ |
交配親 |
鉄砲ゆりとアジアティックハイブリッドとの交配 |
開花時期 |
6月頃 |
花色・大きさ・花形 |
赤・(10cm位)・ユリ咲き(受け咲き) |
香りの強さ |
香りなし |
最終樹高 |
地植え:0.5m 〜 0.7m 鉢植え:0.5m 〜 0.7m (耐寒性落葉多年草) |
栽培用途 |
鉢植え、地植え、花壇、切花 |
植栽適地 |
東北南部〜九州 |
育てやすさ |
★★★★★ 初心者に超おすすめ日照条件:日なた〜半日陰、土壌酸度:弱アルカリ性耐寒性強い(-10度)、耐暑性強い、耐乾性やや弱い |
耐病害虫性 |
耐病性:強い 害虫:普通 |
花言葉 |
「注目を浴びる」「飾らぬ美」 |
透百合 (スカシユリ) 赤花種の育て方
植え方・用土日当たりのよい場所で育てます。夏は半日陰のほうが良いです。夏の西日を避けれる場所が理想です。植え付け時期は9月上旬〜3月下旬です。
用土は排水性と通気性に優れ、適度な保水性のある土が適しています。鉢植えは赤玉土(中粒・小粒)6:腐葉土4の割合で混ぜた用土で植え付けてください。中性〜弱アルカリ性の土を好みます。花ひろば培養土でもO.Kです。地植えの場合は花ひろば堆肥で植えるのをおすすめします。
ユリは深植えを好むため、深くまでよく耕します。小・中型の球根でも深さ20〜30cmくらいまで、大型のユリや、草丈が高くなる品種の場合は、深さ30〜40cmくらいまで耕します。
球根の約3倍の深さに植えてください。植え付け間隔は球根直径を3個分以上を空けて植えます。球根の鉢植えの場合はなるべく深めの鉢を用い、球根の高さの1個分以上の深さに植えます。ちょうど鉢の高さの真ん中に球根がくる深さに植えるのが理想です。
ユリの球根は乾燥を嫌うので、お届け後は球根を乾燥させないよう、早めに定植してあげてください。
水やり鉢植えは土の表面が乾いたらたっぷりと与えます。地植えも乾くようならしっかり水を与えるようにし、冬は乾燥防止のためにわらや腐葉土を敷くと尚良いでしょう。冬の休眠期は水やりは控えめにしてください。
ユリは乾燥に弱いので水切れに注意して育ててください。
肥料のやり方植え付け時に緩効性化成肥料を土に混ぜておきます。追肥は春に芽が出て葉を広げはじめた頃と、花が咲き終わった後に1回ずつ、粒状の化成肥料などを株元に少量ばらまきます。
また、芽が伸び始めて花が終わるまでは液体肥料を1〜2週に1回与えるとよいです。
剪定方法花が終わったら花がらが落ちる前に早めに摘み取ります。なるべく葉や茎が残るよう花の付け根から摘み取るようにします。秋になり葉が枯れてきたら、地際から茎を切り取ります。十分な間隔を空けて植えている場合は2〜3年植えっぱなしでもよいです。
掘り上げる場合は、茎を切り取った後に掘り上げます。
その他豆知識【百合の球根を深く植える理由】
ユリの根は球根の下から出る下根と、球根の上に伸びた地下茎から出る上根があり、それぞれに役割が異なります。下根は主にしっかりと体を支えるためのものです。上根は水分や養分を吸収する役割を持っています。
球根を浅く植えてしまうと上根が出る部分が少なくなってしまうため、上根の量が減り、きちんと水分や養分を吸収できなくなります。なので、ユリは深く植えるのが良いです。
植えっぱなしでも2〜3年はよく育ちますが、連作障害を起こす恐れがあるので、2〜3年で球根を掘り上げ、場所を変えて新しい土に植え替えたほうがよいです。
ユリの球根は乾燥を防ぐための表皮がないため、掘り上げ後はすぐに新しい土に植え付けるようにします。後日に植え付ける場合はビニール袋に湿ったおがくずやピートモスなどと一緒に入れ、冷暗所で保管します。乾燥に弱いので時々は状態を確認し、乾燥しているようであれば霧吹きなどで湿らせるようにしてください。
病害虫の予防法アブラムシの発生に注意してください。10月になると地上部が枯れてくるので、翌年の春に伸びて来た芽に病気が発生しないよう枯れた茎を地際から切り取り、処分します。アブラムシ対策については、ベニカXファインスプレーがおすすめです。
増やし方球根の鱗片を一枚ずつはがして砂にさして発根させる鱗片ざし、花が終わった後に球根の上部につく木子という子供の球根や葉っぱの付け根に付くむかごを外してほかの場所に植える方法などがあります。いずれも花が咲くまで早くて2〜3年かかります。