
●商品について商品はポット苗です。根鉢の部分も含め高さ約30cmです。根鉢の大きさは3.5号(直径10.5cmポット)です。
冬は葉が落ちます。冬は苗は弱弱しい棒がちょろっと土に挿さっているいるような苗です。
花や果実はついておりません。


●品種の特徴猫もとっても大好きな「マタタビ」です。夏から秋にかけて果実を食用に利用します。橙黄色に完熟した実は甘くなりそのまま生でもOK。まだ青味が残る未熟果実は、塩漬け、味噌漬け、薬用酒で楽しめます。春から初夏にかけて伸びる若芽やつる先も山菜のように、おひたしやあえ物、炒め物、てんぷらなどに。猫も好む植物なので栽培する際は猫除けなどの対策も必要です。
キウイと同じマタタビ化で育て方はほぼ一緒ですが、マタタビはキウイよりも大きくなりにくいため育てやすいです。基本的に雌雄異株ですが栽培用には、雌雄同株の枝を挿し木して苗としています。
学名 |
Actinidia polygama マタタビ科 マタタビ属 |
別名 |
ナツウメ、夏梅、木天蓼 |
開花時期 |
6〜7月 |
花色・大きさ・花形 |
白・小輪咲き(2cm位)・一重 |
収穫時期 |
晩秋 |
果実の大きさ |
★☆☆☆☆2.5cm 豊産性あり |
結果年数 |
3〜5年 |
自家結実性 |
1本でなる(ある程度自家結実性があり、1本で実がなりますが、他の品種と混植するとよりたくさん実がなります。) |
最終樹高 |
地植え:m 鉢植え:m (落葉つる性) |
最終葉張り |
6m 〜 8m つる性 |
栽培用途 |
鉢植え(10号鉢以上)、日よけ、花壇、畑、地植え |
成長の早さ |
早い (200cm/年) |
植栽適地 |
南東北〜九州 |
育てやすさ |
★★★★☆ 初心者におすすめ日照条件:日なた、耐陰性普通、豊産性あり、耐寒性強い(-20度)、耐暑性強い、耐乾性弱い |
耐病害虫性 |
耐病性:強い 害虫:普通 |
芽吹き時期 |
4月頃 |
マタタビ|ポット苗の育て方
植え方・用土乾燥や多湿に弱いので水はけがよく、保水性のある土壌に植えます。堆肥とパーライトをよくすきこんだ土に浅く植えます。鉢植えでは培養土「和み」を推奨します。
春の植え付け方法芽吹きが始まる春の植え付けでは根っこを崩さずにそっと植えます。ポットや鉢から抜いた時に土がボロボロ落ちても構いません。
移植や鉢増しなどの植え替えはなるべく冬に行います。どうしても移植を春に行う場合はできるだけ根を傷つけないよう大きく掘り取り、地上部をできるだけ小さく剪定をして掘り取って、なるべく根を乾かさないように早めに定植してください。
夏の植え付け方法なるべくなら地植えは控えますが、毎日水やりができるようであれば地植えします。
地植え後は根が浅く土に馴染んでいないので毎日から2日に1度のペースで秋に定期的に雨が降る季節が来るまで水やりを丁寧におこなってください。
鉢から鉢への植え替えでは根を崩さずに植え替えします。
秋の植え付け方法根がまだ活動をしている秋の植えつけは、乾燥に強く育つと言われます。
秋の植え付けは春の植え付けと同様の要領で行います。
しばらくで苗木の成長が止まりますので、秋の植え付け時の肥料は与えても与えなくてもどちらでも良いです。
冬の植え付け方法12月〜3月ごろが植え付け適期です。関東以西では12月が最適。でも、10月〜梅雨までに植えても結構根付きます。
芽吹いた苗を植える際は、根を崩さずに植えてください。
水やりキウイはしおれるほど乾かしてしまうと、水やりしてもすぐに回復しないほど乾燥に弱いです。過湿や過乾燥に弱いので、水やりでは少量ずつこまめに行ってください。
鉢植えの場合は、4月中旬から9月ごろまでは鉢土の表面が乾いたらたっぷり与えてます。落葉時期の冬は水の与えすぎに注意です。冬は1週間以上鉢土が乾かないこともあります。10月ごろからは鉢土の表面が乾いていても土中が湿っている場合、鉢を持ち上げて重い時は水やりはしません。鉢土が乾いて鉢植えが軽く感じられるようになったら水やりします。
庭植えの場合は、水やりは必要ありませんが、雨が降らない日が1週間以上続く時はは毎日水を与えます。秋になり雨が降るようになったら、水やりは雨にまかせても大丈夫です。
肥料のやり方サルナシには、2月と10月に肥料を与えます。2月は寒肥(春の生育期の成長を促す、冬の休眠期に与える肥料)として、緩効性肥料か有機肥料を与えます。10月はお礼肥(果実の収穫が終わった植物に与える肥料)として化成液体肥料を与えます。
花芽の付き方春から伸びた新梢の基部の葉腋に花が咲きます。
結果した葉腋には芽がつかずに、結果部より先の葉腋にツルの伸びが鈍化した7月頃から翌年の花芽がつきます。
剪定方法鉢植えの場合は行燈仕立てにしたり、トレリスなどに誘引したりします。
サルナシの棚仕立ては基本的にブドウの棚仕立てと同じになります。主幹上部の勢いの良いツルを上へ伸ばすように育て、主ツル候補から外れた下から伸びるツルは早い時期に切り落とします。時期は春〜夏でも大丈夫です。主幹の下の方から出てくるツルは下に捻じ曲げ、切り戻して葉数を増やし、主幹を太らせるための力枝とします。 棚の上部まで主ツルが伸びたら、横方向に誘引していきます。冬になったら、力枝や脇枝はすべて切り落とし、主ツルも木質化した部分まで30cmくらい切り戻します。
棚仕立てした場合、葉が込み合い日当たり不足にならない程度に間引く剪定が必要です。冬の剪定や、春から夏の芽かきで茂り過ぎないようにします。サルナシはブドウと比べ、樹勢も旺盛ですので、実際には主ツル以外の側枝を早い時期から切り落として栽培しても、順調に主ツルが上に上ってくれます。
主枝や側枝の基部の芽から伸びるつるは勢いが強く、その先の枝が負けやすいので基部の芽は早めに芽かきするか、基部の枝に更新すると良いです。
つるが旺盛に茂るので放っておくと日当たりが悪くなります。5〜6月に込み合う枝や主枝の上から出た枝は芽かきしてください。6〜7月に10節残して摘芯しておくと枝が充実して翌年の花芽がよくつきます。
その他豆知識雄花が少なかったり天候不順で開花がずれたり昆虫の飛来が少なかったりで受粉が悪いと小果になったり味が悪くなります。なので人工授粉が重要です。受粉の適期は開花後3日間で、この間に雄花を直接接して受粉させます。雄花の開花不良に備えて花粉を採取して貯蔵するのも良いです。
フルメット処理でも果実が肥大します。生理落果が少なく結果過多では果実が肥大しませんので受粉後1ヶ月以内に摘果します。まず開花前に最基部の花は変形果になるので摘蕾し、1節に1花、1結果枝あたり3〜5花に摘蕾します。その後1ヶ月以内に先の強い結果枝は3果、基部に近い弱い結果枝は1〜2果に摘果します。
8月〜10月にツルが伸び続けると味が悪くなるので芽かき、摘芯で棚の下に光の紋を描く程度に棚面を管理してください。
病害虫の予防法ほとんど心配が要りません。まれに根頭がん腫病や軟腐病がでます。がん腫病は部位を切り落とし、コサイドボルドー水和剤を散布します。軟腐病にはトップジンM水和剤を散布してください。病害虫は発生しやすいので、見つけ次第、その病害虫にに応じた消毒をしてあげてください。
育て方のまとめ旺盛に成長するのでこまめな剪定作業が必要です。